夏と冬痩せやすいのはどっち？～季節とダイエットの関係性を考える～

みなさん、こんにちは。
原宿・表参道ダイエット専門パーソナルトレーニングジム808TOKYOです。

本日は,『夏と冬痩せやすいのはどっち？』をテーマに、季節とダイエットの関係についてお話ししていきたいと思います。
果たして、季節によりダイエットへの影響は異なるのでしょうか。

是非、ダイエットの参考にしてみて下さい。

夏の痩せやすさとメカニズム
冬の痩せやすさとメカニズム
夏と冬、結局痩せやすいのはどっち？

夏の痩せやすさとメカニズム

夏は気温が高く、湿度も高くなることが多い季節です。この為、身体は自然と多くの汗をかくようになります。汗をかく事は、体温調節の一環であり、熱を逃がす為に重要です。
しかし、ここで重要なのは、汗をかく事自体が直接脂肪燃焼を促す訳ではないという事です。
汗によって失われるのは主に水分であり、体重の減少は一時的なものであるとしっかり認識しておく必要があります。

それでも、夏が痩せやすいと感じられる理由にはいくつかの要因があります。
まず、暑さにより食欲が低下する事が挙げられます。食欲の減退は摂取カロリーの減少を招き、結果として体重減少に繋がる事があります。
また、夏は日照時間が長くなる事でセロトニンやメラトニンの分泌が影響を受け、気分が向上し、活動的になる傾向があります。その事により自然と運動量が増える為、消費カロリーが増加し、結果的に痩せる可能性が冬よりも高くなりやすいと考えられます。
しかし、これも運動量・食事量の増減に寄与する要素です。運動量が増えなければ、食欲が減退しなければ夏であってもダイエットに繋がらない事を頭に留めておきましょう。

冬の痩せやすさとメカニズム

一方、冬は寒冷な気候の中で過ごす為、身体は体温を維持する為に多くのエネルギーを消費します。この事により、寒冷環境では基礎代謝が上昇すると言われており、これが冬の痩せやすさに繋がる一因となります。具体的には、体温を保つために筋肉が熱を生産し、その過程でカロリーが消費されます。

更に、寒冷環境に適応する為に、身体はブラウン脂肪組織（褐色脂肪）を活性化させます。ブラウン脂肪はエネルギーを熱に変換する働きを持ち、通常の白色脂肪よりも高い代謝活動を行います。これにより、寒さに耐える為のエネルギー消費が増加し、脂肪燃焼が促進されやすくなります。

しかし、冬にはいくつかのダイエットにおけるデメリットもあります。
寒さの為に屋内で過ごす時間が増え、運動量が減少する事が考えられます。特に、年末年始には高カロリーの食事を摂る機会が多くなり、摂取カロリーが増加するリスクがあります。人の身体は、運動量減少＋摂取カロリー増加＝体重増加と言う単純なシステムとなっている為、冬場の体重管理には、意識的な運動と食事のコントロールがとても重要となります。

夏と冬、結局痩せやすいのはどっち？

上記のように、暑い夏と寒い冬にはそれぞれダイエットのメリット・デメリットがありますが、どちらが痩せやすいかというと、一概にどちらが優れているとは言い難いのが正直な所です。
各季節にはそれぞれの特性と利点があり、それらを理解し、効果的に活用する事が重要です。

つまり、夏は、自然と運動量が増え、食欲が減退しやすいという利点があるので、そのタイミングを上手く利用し、積極的に運動を取り入れながら食欲をコントロールしダイエットを促進していきましょう。その際、汗による一時的な体重減少は脂肪燃焼には直接的な影響を与えない事を十分理解し、脱水にならないよう水分補給もしっかり行いましょう。

一方、冬は基礎代謝が上がりやすく、ブラウン脂肪の活性化によるエネルギー消費が増加します。つまり、夏と比べて生きているだけで痩せやすい状態になっているので、このタイミングを逃さないよう積極的な運動不足解消と、イベントシーズンによる過剰なカロリー摂取を日々調整する事が大切となります。

この様に、痩せやすさは季節よりも、個々の生活習慣や取り組み方が大きく左右されるという事がお分かり頂けたと思います。つまり、夏でも冬でも摂取カロリーよりも消費カロリーが少なければ太るという身体のシステムは変わらないのです。(ダイエットコラム⑥～トレーニングの必要性～参照)
但し、季節により前向きに運動を取り入れやすいタイミングや、基礎代謝が上がり痩せやすくなるタイミングがあるので、そのタイミングを上手く利用しつつ運動と食事を日々調整していく事が、季節問わずダイエットに最も重要な事となるのです。

ダイエットは急がば回れ!!
ダイエットを季節のイベントにせず、ダイエットという健康的な生活習慣を身に付けましょう。